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524万画素の大表示容量を超広視野角で実現した20.1型TFT液晶ディスプレイモジュールの開発について

2002年10月29日
日本電気株式会社

NEC TFT液晶ディスプレイモジュール 20.1型QSXGAカラー/モノクロ
NEC TFT液晶ディスプレイモジュール 20.1型QSXGAカラー/モノクロ

NEC(NECエレクトロンデバイス)はこのたび、設計・デザイン・医療用プロフェッショナルモニタ向けに、524万画素の大表示容量を実現した、対角51cm(20.1型)のアモルファスシリコンTFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)液晶ディスプレイモジュールを開発いたしました。

新製品は、最新の超広視野角技術(コントラスト視野角:上下/左右それぞれ170°)を核としたSuper Advanced-Super Fine TFT(SA-SFT)技術を採用した、大表示容量・大型画面のモニタ用液晶ディスプレイモジュール製品ラインナップの最上位モデルとなるものであり、 1677万色のカラーモデルとモノクロモデルの2タイプを用意しております。

新製品の主な特長は以下の通りです。

  1. Quad-SXGA(2,560×2,048ピクセル表示)の大表示容量を実現し、従来のブラウン管モニタでは困難であったCAD、CGやX線写真の表示など、高精細・高解像度表示を必要とする用途に最適。
  2. SA-SFT技術の採用により、見る方向によって同色でも明るさが違って見えるγ(ガンマ)変化や、色の反転が起こる色変化が少ない視野角特性を実現。
  3. カラーモデルはRGB各8ビット入力、1677万色表示に対応し、EBU(*1)規格100%対応の色再現範囲(対NTSC(*2)比72%(TYP.)の超広色度域)を実現。モノクロモデルは、各サブピクセル256階調表示により、1ピクセルあたり766階調の表現力を実現。
  4. モノクロモデルでは業界最高レベルとなる高輝度850cd/m2、高コントラスト600:1を実現。

新製品は、10月30日~11月1日の間、パシフィコ横浜で開催される「LCD/PDP International 2002」に出展いたします。NECでは、上記の特長を有する新製品を平成15年中に市場投入する予定です。

NECは、IPS(In-Plane Switching)超広視野角技術を核として、高画質化を実現するLCDの総合技術であるSuper Fine TFT(SFT)技術を確立し、製品展開を行ってまいりました。その後、視認方向による色味変化を極小にして表示均一性を一段と向上させる Advanced-Super Fine TFT(A-SFT)技術、パネル透過率を当社従来製品比、約1.5倍と大幅に向上させる最新のSA-SFT技術へと、業界に先駆けて超広視野角技術を発展させてまいりました。このたびの新製品の開発により、従来のCRTでは困難であった高精細・高解像度表示を必要とするCG、CAD、DTPなどの分野や、X線写真レビューモデルに要求される超高精細ディスプレイに向けた製品が新たにNECの産業用TFT液晶ディスプレイモジュールのラインナップに加わり、産業用液晶分野でよりきめ細かく顧客ニーズに対応することが可能になります。

NECは今後もこれらの技術を活用し、様々な応用シーンに最適なTFT液晶ディスプレイモジュールを意欲的に開発して参ります。

新製品の仕様は、別紙をご参照下さい。
「20.1型QSXGAカラーLCDモジュール」の主な仕様
「20.1型QSXGAモノクロLCDモジュール」の主な仕様

以 上

(*1) EBU(European Broadcast Union:ヨーロッパ放送連合)規格
ヨーロッパ放送連合(本部:ジュネーブ)が開発したカラーテレビ受像機の「色」に関する技術規格。

(*2) NTSC(National Television System Committee)
カラーテレビの放送方式の一つ。米国で開発され、日本・カナダ・韓国・台湾・フィリピンなどでも採用されている。

プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。