お知らせ

  1. トップ
  2. お知らせ
  3. 2005年10月18日

世界最高の動画表示性能を実現したTFTカラー液晶ディスプレイモジュール2機種を開発

2005年10月18日
NEC液晶テクノロジー株式会社

SFTモデル,TNモデル

NEC液晶テクノロジー(代表取締役社長:奥野 和雄、本社:神奈川県川崎市)はこのたび、世界最高の動画表示性能を実現した対角26cm(10.4型)アモルファスシリコンTFT(薄膜トランジスタ)カラー液晶ディスプレイモジュール2機種を開発しました。

このたび開発した液晶ディスプレイモジュールは、主に放送・医療分野をターゲットとした「XGA(1024×768ドット)表示対応広視野角モデル (SFTモデル)」と、広く産業用途をターゲットとした「VGA(640×480ドット)表示対応TNモデル」の2機種で、動画表示性能の指標としてVESA(注1)が標準化を進めているMPRT(注2)値において、共に世界最高値を実現しています。

このたび開発した液晶モジュール2機種の主な特長は以下の通りです。

  1. XGA表示対応広視野角モデル(SFTモデル)
    当社独自のSA-SFT技術(注3)をベースに液晶材やセル構造などのパネル設計を大幅に見直して最適化し、液晶パネルの応答速度(注4) をSFT技術搭載の当社従来製品比約2倍に高速化。さらに、バックライトを間欠点灯させることにより、液晶ディスプレイ特有のホールド型表示に起因する動画像のボケを大幅に改善。この結果、広視野角技術を搭載した液晶ディスプレイとして世界最高となる6.0msのMPRT値を実現。
  2. VGA表示対応TNモデル
    アクティブマトリクス液晶ディスプレイの一般的な駆動方式であるTN(注5) 方式をベースに、液晶材やセル構造などのパネル設計を大幅に見直して最適化し、液晶パネルの応答速度を高速化すると共に、TN方式の課題である中間階調間の応答速度を向上するためのオーバードライブ駆動を採用。加えて、液晶ディスプレイ特有のホールド型表示に起因する動画像のボケを解消するために、通常の1フレームの描画速度の2倍速となる120Hz駆動とバックライトの間欠点灯を実施。この結果、世界最高となる5.0msのMPRT値を実現。

近年、パソコン用モニタやテレビなどへの液晶ディスプレイの利用が急速に広がっています。また、これらの分野にとどまらず、当社が主軸を置く産業分野でも、放送用、医療用、計測器・FA用など、さまざまな領域で液晶ディスプレイへのニーズが高まっています。しかし、液晶そのものの応答速度の遅さや、液晶ディスプレイ特有のホールド型表示と人間の視覚特性によって発生する残像現象などから、液晶ディスプレイには、動画表示性能面での課題が残されていました。

このたび開発した液晶モジュールは、産業用としては最も市場規模の大きい10.4型で、放送・医療といった高画質ニーズに応えるSFT方式と、産業用として広く普及しているTN方式との2方式で、当社の持つ先進技術とノウハウを結集・最適化することで、動画特性を飛躍的に向上しています。NEC液晶テクノロジーは今後も引き続き、液晶ディスプレイの動画特性向上に注力し、顧客の要求に応える高付加価値製品の開発に取り組んでいきます。

なお、当社はこのたび開発した2機種を、10月19日~21日にパシフィコ横浜(横浜市)で開催される「FPD International 2005」に出展します。

このたび開発した2機種の仕様は、別紙をご参照ください。

以 上

(注1) Video Electronics Standards Associationの略。PC用表示機器に関わるさまざまな規格の標準化を目的とする業界団体。本部は米サンノゼ。

(注2) Moving Picture Response Timeの略。VESAが標準化を進めている動画表示特性の新たな指標。従来の「応答速度」が液晶そのものの応答時間を表しているのに対し、動画像表示におけるエッジのぼやけ幅を応答時間に換算したもので、実際の動画視認性との関連性・連動性が高い。

(注3) Super-Advanced Super-Fine TFTの略。水平電界(In-Plane Switching)方式による広視野角技術をベースとする当社独自の高画質技術。視野角特性に優れ、動画特性においても、中間階調どうしの応答速度の差が比較的小さい。

(注4) 黒→白(10%→90%)の反応時間と白→黒(90%→10%)の反応時間の往復を合計したもの。

(注5) Twisted Nematic の略。

プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。