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Enhanced View TFT技術
高輝度と高反射率の両立(R-EVT)

半透過型液晶ディスプレイの画素は、バックライトを利用する透過領域と、周辺光を利用する反射領域の、2つの領域によって構成されています。
ひとつの画素を2つの領域に配分するため、それぞれの領域の割合をどのように設定するかが、透過モードと反射モードの基本性能に大きな影響を与えます。つまり、これら2つの性能はトレードオフの関係にあり、透過領域を大きくすれば輝度を上げやすくなる反面、反射領域が小さくなるために反射率が低下します。反対に、反射領域を大きくすれば強外光環境下での視認性は高まりますが、その分、透過領域が小さくなるために透過率が低下することになります。
R-EVT(*1)では、半透過型液晶がもつこのような課題を解決するために、独自の光学設計により透過領域の透過効率を改善しバックライトの利用効率を向上させるとともに、独自の反射板設計により周辺光の利用効率も大幅に向上。バックライトの消費電力を増やすことなく透過モードの輝度と反射モードの反射率を高次元で両立することに成功しました。さらに、搭載する機器の用途や利用環境に応じて、輝度と反射率のバランスを最適設計することも可能です。

(*1) R-EVT:Reflective Enhanced View TFT