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X線画像の読影診断用途にも対応可能な医療用21.3型カラー液晶ディスプレイモジュールを発売
~輝度視野角特性・コントラスト特性を大幅に改善~

報道関係各位
2008年10月9日
日本電気株式会社
NEC液晶テクノロジー株式会社

「NL160120AC27-22B」「NL256204AM15-03A」

NEC液晶テクノロジー(代表取締役社長:上野 敏彦、本社:神奈川県川崎市)はこのたび、X線画像の読影診断をはじめとする医療用途向けに、対角54cm(21.3型)、UXGA(1600×1200ピクセル)表示対応のアモルファスシリコンTFT(薄膜トランジスタ)カラー液晶ディスプレイモジュール「NL160120AC27-22B」を製品化し、本日より販売活動を開始します。

新製品は、当社独自の高画質化技術であるUA-SFT(Ultra-Advanced Super-Fine TFT)技術と新開発の直下型高出力バックライトシステムとを組み合わせることで、X線写真の読影診断用途にも耐えうる900cd/㎡の高輝度を実現しています。さらに、パネルおよびバックライト設計の最適化により、1100:1の高コントラスト比を実現するとともに、従来の医療用超高輝度カラー液晶ディスプレイの課題であった輝度の視野角特性を大幅に改善しています。
新製品のサンプル価格は250,000円で、2008年10月9日よりサンプル出荷を開始、今後1年間で2万台の出荷を見込んでいます。

新製品の主な特長は以下の通りです。

  1. 超高輝度の実現
    パネル設計の最適化による透過率の向上と、直下型高出力バックライトシステムの採用により、900cd/㎡の超高輝度を実現。高精細カラー液晶ディスプレイとして極めて高い輝度を実現し、読影診断用途で求められる階調特性の実現に十分な輝度ダイナミックレンジを確保。さらに、パネルおよびバックライト設計の最適化により、輝度の視野角特性を大幅に改善し、見る角度が変わっても違和感やストレスなく表示情報を読み取ることが可能に。
  2. コントラスト特性の改善
    パネル設計およびバックライト設計の最適化により、黒色表示時の液晶パネルの遮蔽率をさらに高め、当社従来機「NL160120BC27-20」に対して約2割の改善となる1100:1の高コントラスト比を実現。さらに、従来の水平電界(In-Plane Switching)方式の液晶ディスプレイの課題であった、画面を斜めから見たときに発生する「黒浮き」現象を抑制し、コントラスト比の視野角特性も大幅に改善。
  3. 優れた視野角特性
    水平・垂直とも176度の超広視野角を実現。さらに、見る角度の変化に伴う色相や色調の変化を抑制し、画面正面からでなくても正確に表示情報を読み取ることが可能。

近年、医療現場における液晶表示装置の普及が急速に進展しています。当社の液晶ディスプレイモジュールは高い画像再現性と優れた視野角特性を評価され、国内外の医療機器メーカから幅広く採用されていますが、医療現場における液晶表示装置の普及に伴い、液晶表示装置に求められる性能はさらに高度になっています。特にここ数年は医用画像処理技術が飛躍的に進展し、3D-CT(注1)やFusion(注2)などのコンピュータ画像処理技術を用いたカラー画像診断が増えています。一方、2008年4月の診療報酬改定で厚生労働省からフィルムレス化推進の方針が明示されたことにより、医用画像保管通信システム(PACS:注3)の導入が加速することが見込まれています。
こうした背景から、今後は、X線画像などのモノクロ画像と3D-CTやFusionなどのカラー画像の両方を読影診断できる高輝度タイプのカラー液晶ディスプレイの需要がさらに高まっていくと考えられます。しかし、従来の高輝度タイプのカラー液晶ディスプレイは、正面方向の輝度を優先することによって高輝度化を実現していたため、視線が正面からずれた際に輝度が低下するという課題がありました。
このたびの新製品は、パネル設計と光学設計の最適化により、900cd/㎡の高輝度を実現しながら、輝度の視野角特性を大幅に改善しています。見る角度の変化に伴う輝度の低下を抑制したことで、多種多様な医用画像の読影診断を行う際に違和感やストレスを覚えることなく表示情報を読み取れるようになります。

なお、NEC液晶テクノロジーは本製品と同時に、デジタルマンモグラフィの読影診断用途向けに対角51cm(20.1型)、QSXGA(2560×2048ピクセル)表示対応のアモルファスシリコンTFTモノクロ液晶ディスプレイ「NL256204AM15-03A」の販売を開始します。サンプル価格は500,000円で、本日よりサンプル出荷を開始、今後1年間で2千台の出荷を見込んでいます。

NEC液晶テクノロジーは医療のIT化に貢献するため、今後もさらなる高画質化に取り組み、医療現場の液晶表示装置への高度なニーズに応え続けます。

当社はこのたびの新製品を、10月29日~31日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「FPD International 2008」に出展します。

新製品の仕様は、別紙をご参照下さい。
「NL160120AC27-22B」の主な仕様 <別紙 1>
「NL256204AM15-03A」の主な仕様 <別紙 2>

以 上

注1: CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)によって得られた大量の断層画像をコンピュータ処理することによって3Dグラフィック化したもの。
注2: CT、PET(Positron Emission Tomography:ポジトロン断層法)、MRI(Magnetic Resonance Imaging:核磁気共鳴画像法)などで得られた画像をコンピュータ処理によって補正しながら重ね合わせ合成したもの。
注3: Picture Archiving and Communication Systemの略。「医用画像ファイリングシステム」とも呼ばれる。

プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。