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新技術SFT2・量子ドット採用、21.3型QXGA液晶モジュールを試作
~豊かな色彩表現を実現するハイエンドモデル~

報道関係各位
2015年5月20日
NLTテクノロジー株式会社

NLTテクノロジー(代表取締役社長:大井進、本社:神奈川県川崎市)は、このたび、独自の新技術・Super Fine TFT 2(SFT2)と量子ドットを採用した、21.3型QXGAの液晶ディスプレイモジュールを試作しました。

NLTテクノロジーでは、従前より独自の水平電界方式を用いた広視野角化技術・Super Fine TFT(SFT)の開発と改良を行っていますが、このたび新たに開発したSFT2は、表示素子の配線や電極の構造を抜本的に見直したことで高い開口率を達成し、一層の広視野角・高画質化を実現します。光の利用効率が格段に向上するため、バックライトの消費電力を抑制することができ、従来製品と比較して、およそ30%の電力削減が可能です。

さらに、このたびの開発品では新しい広色域技術として注目されている、量子ドット技術を採用しています。量子ドットはバックライトの入射光線の波長を調節することができ、より豊かな色域表現を可能にします。通常、色度域を広げるとバックライト輝度が低下し電力消費が大きくなりますが、NLTテクノロジーの新しいSFT2を採用することにより、高輝度と消費電力抑制を両立した鮮やかな画面表示が可能になります。

このたびの開発品は、このSFT2技術と量子ドットの組み合わせにより、高輝度、高解像度に加え、Adobe RGB カバー率100% を達成しています。このため豊かな色彩表現、特に医療診断用機器やグラフィック、放送用機器で要望の高い、深みのある赤色の表現が可能になりました。

なお、当社はこのたびの21.3型QXGAの試作機を、6月2日から4日にアメリカ・サンノゼで開催される「SID Display Week 2015」(#719)に出展します。

開発品の主な仕様

画面サイズ 21.3型
解像度 2048 x 1536
表示色 1073M colors
輝度 700 cd/m2
コントラスト比 1400:1
視野角 (H)176°/ (V)176°
応答速度 40 ms
インタフェース LVDS
消費電力 45W
特記 SFT2、量子ドット、Adobe RGBカバー率 100%

写真: 通常品(左)と、SFT2と量子ドットを採用した開発品(右)

 

以 上

プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。